サッカーは点をとる競技で、FWは点を取る役割として期待されるポジションですが、そのポジションに向いてる人、向いてる性格があります。
サッカーはフォワード(前線)、ミッドフィルダー(中盤)、DF(バック)、GKと主にポジションを分けると4つに分けられますが、各々プレーで求められるものが異なってくるため、FWが求められる役割から向いてる人が決まってくるようです。
そこで、今回は以下の順で見ていこうと思います。
- フォワードの役割
- フォワードに求められる能力
- フォーメーションによって異なる、求められる役割
フォワードの役割とは?
釜本邦茂/強力なシュートを武器に1968年メキシコ五輪でアジア人初の得点王となり、銅メダルの原動力となった日本を代表するストライカー。日本サッカーリーグではアシスト、ゴール数ともに1位であり、日本代表としても最多得点記録を持つ。これらの傑出した功績から2005年第1回日本サッカー殿堂入り。 pic.twitter.com/atQiFCWi31
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フォワードの役割は点を取る、または点を取るプレーに関わるといったことになります。
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これは自分で直接点を取るだけではなく、オフ・ザ・ボールの動きで味方がシュートを打ちやすく動いたり、相手ディフェンダーの動きを迷わせたりすることです。
先程、オフ・ザ・ボールで相手ディフェンダーの動きを迷わせると記載しましたが、基本的にはフォワードの役割は点を取ることなので、点に直結する動きの中で相手ディフェンダーと対決します。
その際、基本的には相手ディフェンダーを抜き去り、または置き去りにしてフリーになることが理想的です。
ですが、現代サッカーではフォワードがフリーでシュートを打てることはまれです。
そのため、エゴイスティックでも良いので少しでもシュートコースがあればシュートを打つことが求められます。
また、現代サッカーでは、フォワードは最初のディフェンダーとも言われます。
フォワードに前線からの守備が求められるのです。
これは戦力差がある場合に弱いチームがよく実践する戦術のひとつに、相手ディフェンダーの裏にロングパスを出してカウンターを狙うという戦術があります。
前線からの守備はそのロングパスの精度を下げさせて、相手のディフェンダーに精度の低いロングパスを蹴らせるために必要なディフェンスとなります。
また、最近よく取られる戦術の中に、前線からハイプレスをかけて相手ディフェンダーまたは相手陣内でボールを奪ってショートカウンターで相手の守備陣形がととのう前に点を取るという戦術もよく取られます。
そのため、フォワードの前線からの守備が重要となってきております。
フォワードに求められる能力
シュートとはゴールへのパスなのです。 pic.twitter.com/0mF5X83wsR
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フォワードに求められる能力は点を取る能力です。
点はシュートを打たないと入りません。
相手に体勢を崩されても、シュートコースが小さくても、自分が点を取るんだという自我の強さがフォワードには求められます。
また、フォワードは点を取るのがメインの役割のため、点につながる誰にも負けない武器があることも大事です。
例えば、足が早いことやシュート精度が高いこと、体幹が強いことや強いシュートが打てること、などです。
足が早いことによって、相手ディフェンダーを置き去りにし、フリーでシュートを打てることが多くなります。
これはドリブルの早さにもつながります。
ドリブルはただ早いだけでなく、緩急をつけることが重要ですが、足が早いと緩急の付け方が相手ディフェンダーにとって止めるのに厄介なものとなります。
シュート精度が高ければ点を取れる可能性が上がります。
ブラジルの往年の名選手であり、日本代表の監督経験もあるジーコは、シュートはゴールへのパスだと言っていました。
それくらいシュート精度が高いことは点を取ることへ重要な点であると言えます。
体幹が強いことは、相手ディフェンダーとの競り合いに負けないことにつながり、自分にとってシュートを打ちやすい体勢でシュートを打てることにつながります。
また、フォワードの重要な役割りとして、点をとるためのつなぎのプレーであるポストプレーというものがあります。
これは相手ディフェンダーを抑えながら、味方がシュートを打ちやすいところにボールをわたすイメージです。
このポストプレーを行うためには体幹の強さによって相手ディフェンダーを抑えることが重要なポイントであるため、体幹の強さが武器となります。
また、強いシュート力も武器となります。
サッカーはシュートを打たないと点が入らないゲームです。
とりあえずシュートを打ってみたら入ることもあります。
これはシュート力が強いことで、相手ディフェンダーがはね返そうとしてもはねかえしきれなかったり、意図しないところから相手ディフェンダーが出てきてもそのディフェンスをはじいてシュートがゴールに向かうことになります。
そのため、強いシュートが打てることはフォワードの武器となるでしょう。
フォーメーションによって違った役割も持つ
フォワードはフォーメーションによって若干求められる能力や役割が異なります。
フォワードに関わるフォーメーションとしては、ワントップ、ツートップ、スリートップの3パターンになります。
ワントップの場合は、フォワードはセンター(フィールドの真ん中)でプレーすることが多いです。
そのため、前線のターゲットとしてボールをおさめられる能力が求められ、そのためには相手ディフェンダーに競り負けない力やトラップの技術が求められます。
また、相手ディフェンダーの裏に抜け出す能力も必要となります。
ワントップの場合、フォワードは点をとるために多くの役割を担うと考えて良いでしょう。
ツートップの場合はワントップでプレーする選手と同等のプレーと、その選手が点を取りやすいプレーをする選手に分けられます。
フィールドの真ん中でプレーする選手と、ミッドフィルダーと真ん中でプレーするフォワードのサポートをしたり、サイドにワイドに開くことでもう1人のフォワードがシュートを打てるようにしたり、サイドでボールをもらうことで相手陣内の深いところを攻撃の起点にしてりなど、様々なプレーを行います。
こちらはツートップの場合にフォワード同士で分業して行うこともあれば、フォワード同士でコミュニケーションを取りながら役割を変えながらプレーをすることもあります。
そのため、相手ディフェンダーとの相性とも含め、時間帯でフォワードのプレースタイルが変わることもあります。
フォワードはエゴイスティックなだけでなく、点をとるために相手ディフェンダーを分析する冷静な頭も必要となります。
スリートップの場合は、フィールドの真ん中にフォワードがいて、その左右にもフォワードがいるようなフォーメーションになります。
真ん中のフォワードはワントップのときと求められる能力は変わりませんが、左右のフォワードは真ん中の選手とのパス交換を行って相手のディフェンダーを置き去りにし、シュートまで持ち込んだり、自分でドリブルを行ってシュートまで持ち込む選手が多いです。
そのため、高さで勝負する選手よりも、足下の技術やドリブルが上手い人、足が早い人が左右のフォワードに配置されることが多いです。
まとめ
まとめますと、フォワードに求められる役割は点をとること、または点をとるための動きが出来ることになります。
そのための能力として、少し無理やりにでもゴールを狙いシュートを打ちに行くエゴイスティックな点も必要ですが、相手ディフェンダーを分析する冷静さも必要です。
そして、点をとるための武器を持っている人がフォワードには向いており、フォーメーションによってもフォワードに求められる能力は異なります。
現代サッカーは複雑化したため、これだけあればよいという状況ではないですが、それでもフォワードへの向き不向きや求められる一定の能力の志向性はあるようです。